2021年4月11日(日本時間4月12日)、男子ゴルフメジャー大会の「マスターズ」で初優勝した松山英樹選手。
日本人男子として初めて「マスターズ」を優勝し世界中から大きく注目を浴びました。
賞金は207万ドル(約2億2697万円)にものぼり、この額はこれまでの賞金の中でも最高金額を更新しました。
最終日で見せた凄技や、過去の成績、試合後の一例で注目を浴びたキャディーさんもご紹介します!
優勝までの道のり、最終日での凄技とは!?
アメリカジョージア州オーガスタで行われた男子ゴルフメジャー「マスターズ」は4月5日に初日を迎えました。
松山選手の3日目までのスコアは
初日 2位タイ 69(−3) 首位との差4打
2日目 6位タイ 71(−1) 首位との差3打
3日目 首位 65(−7)
と、3日目で首位となりました。
最終日のスコアは、73(+1)と苦しい展開。
15番・16番ホールでは連続ボギーを叩いてしまい2位の選手に1打差まで迫られるが、重圧を跳ね除け見事逃げ切り優勝しました!
松山選手自身も優勝後のインタビューで「次に勝つときはいい勝ち方で終わりたい」とコメントするほど「ハラハラした場面」が最後に訪れました。
18番最終ホールはグリーンのそばにバンカーがある難しいコース。
体の向きを調整したものの意識し過ぎたのか、バンカーへ入ってしまいます。
が、最終ホールの優勝がかかった場面でさらにバンカーに入ってしまうという緊張の場面で、バンカーショットは見事ピンそばまでつけます!
この時の凄技は、腰高くらいの深さがあるバンカーの縁に落ちてしまったボールを掬い上げるようにするショットでした。
1打でピン側に持ってくることが難しいところなのですが、これを見事にクリアし1ボギーでアップします。
この時、2位のザラトリス選手は1打差まで迫ってきていましたので、この緊張の中でバンカーショットでリカバリーしたのは松山選手のメンタル面の強さも出た場面となりました。
松山選手のこれまでの成績は?
4歳の時に、父の影響でゴルフを始めた松山選手ですが、明徳義塾高校時代の2008年に全国高等学校ゴルフ選手権大会で優勝します。
2010年に東北福祉大学に入学、その年のアジアアマチュア選手権で日本人としての初優勝を遂げ、翌年のマスターズ出場権を獲得しました。
2011年、東日本大震災が発生してまもなく開催されたマスターズに出場し、予選を通過し日本人では初となる「ローアマチュア」を獲得しました。
同年、三井住友VISA太平洋マスターズで日本ツアー初優勝し2013年にプロへ転向しました。
プロ転向後は日本ツアー・PGAツアー合わせて13度優勝していますが、2017年のブリヂストン招待選手権以降は優勝から遠ざかっていました。
今回のマスターズ優勝は、今までのプレースタイルから変更し新たなコーチを迎えることによって叶えることができた優勝だそうです。
試合後のキャディーさんの行動に世界中が注目?
優勝を決めたパット後、松山選手と共に闘ってきた早藤将太キャディがピンを戻した後に帽子を脱ぎ一礼をしました。
このことが世界中のゴルフ関係者からの絶賛を浴びています。
ESPNというスポート専門チャンネルのTwitterでも、動画つきで「キャディーは信じられないほどの敬意を表している」と紹介しています。
Following Hideki Matsuyama’s Masters win, his caddie, Shota Hayafuji, bowed to the course after returning the pin on the 18th hole. #themasters pic.twitter.com/gdLsWSC0Ac
— ESPN (@espn) April 11, 2021
何気ない「お辞儀」が世界中から注目を浴び、また感動的な出来事として紹介されました。
早藤翔太キャディは松山選手の学生時代の2学年後輩です。
2019年に松山選手とタッグを組み、マスターズ初優勝をサポートしました。
彼にとっても、初優勝。
優勝者がフラッグを記念にするのは「恒例行事」ですが、初めてのことで『わかんないなぁ』と思いつつもピンを戻した、という場面だったとコメントしています。
まとめ
松山英樹選手はプレッシャーを見事跳ね除け、日本人、またアジア勢として初めて優勝しました。
過去、13度の優勝を飾ってきましたが4年間優勝から遠ざかっていました。
そんな中、新たなコーチ・キャディさんと組んで挑んだマスターズで初優勝。
これからの活躍も期待大です!